スピンオフ企画「原の智慧」 吉田弓美子プロのゴルフ人生を振り返る!

2024.9.5(木)

「有村の智慧」は、“女子ゴルフ界イチの勉強家”有村智恵の初冠番組。今回はスピンオフ企画「原の智慧」。産休中の有村プロに変わり、原江里菜プロと青山加織プロがMCとなり、ツアー通算7勝の吉田弓美子プロを招いてゴルフ人生を振り返る。

 今回は吉田プロのゴルフ人生の幸せ度をグラフにしてもらい、これまでのキャリアを振り返っていく。ゴルフ好きの父親からの言葉がきっかけで10歳からゴルフを始めた吉田プロ。当時は練習環境も整っておらず、1球ごとに料金がかかる練習場に通っていたため、打つごとに素振りを繰り返したそう。その後、14歳で初めて全国大会に出場するのだが、その練習ラウンドで原プロと出会う。

 その大会では惜しくも結果は振るわずだったが、実力を伸ばしていった吉田プロは高校時代にナショナルチームに入るほどの腕前に。青山プロは当時の吉田プロについて、同じ(ゴルフブランドの)スリクソンを使っていたが、吉田プロのバッグには3番アイアンが入っていたのが印象的だったと話す。

 そして、22歳の2009年に81期としてプロテストに合格したが、それまでには紆余曲折があった。当時の家庭の経済事情からプロテストとQT(クォリファイングトーナメント。翌年度のJLPGAツアーおよびJLPGAステップ・アップ・ツアーの出場資格を決定するためのトーナメント)を同時に受験することができず、高校卒業後はQTに絞っていたが、ファイナルQTまで進めずにステップ・アップ・ツアーを主戦場としていた。

 しかし、ツアーに推薦で出場していてもプロ資格がないままだと、所属先でもプロゴルファーとして仕事ができない状況が続いたため、一念発起してプロテスト受験を決心。すると一発でトップ合格を果たしたが、いざツアーに出られるとなったら次は遠征費がないという問題が…。有志の人から借金をしながら試合になんとか出場するという苦労も経験した。

 2011年には賞金ランキングで42位に入り、初のシードを獲得した吉田プロ。翌2012年にはNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで初優勝を飾った。しかし、当時はジュニア時代から(自分としては)持ち味だと思っていた飛距離がツアー中では武器にならず悩んでいたが、ツアー通算41勝の森口祐子プロから「アイアンがすごく良いから持ち味にしなさい」とアドバイスを受けて吹っ切れたという。さらにイップス気味だったパッティングも、長尺パターに変えたことで入るようになり、その後はコンスタントに優勝を果たすようになった。

 初優勝後は順調にも思えるキャリアだが、本人いわく「本当に嫌だった」と話すのが、2013年にTPDミーティング委員長に就任したこと。これは選手たちの意見を集約し協会へ伝えるという役割だったが、同年には年間で3勝を挙げているものの、責任感が強く、なんでも話しやすい吉田プロのもとには多くの「クレーム」が集まり、精神的な負担が多過ぎて「暗黒時代」だったようだ。

 2017年までに7勝をマークしたが、2018年に突如シード落ち。前年に仲の良かった同期の大江香織プロが引退したことや、さらにはプロ転向後からツアーの最前線を走ってきた疲れが出て「120%メンタルが原因」で不調に陥ったことを振り返った。

 その後は「ゴルフ大嫌い期」に突入。一時は3か月以上もクラブを全く握らないほどゴルフから離れた。当時を振り返りながら話す吉田プロの目に涙が溢れるほど辛い時期だったようだが、「ゴルフをしている姿が好き」と支えたくれた家族やスポンサー、そしてゴルフ仲間の存在がきっかけで復活。今ではゴルフも人生も「超楽し〜!」と思えるようになったと笑顔で話した。

番組名
有村の智慧
放送日時

毎週

よる9時 〜 10時

出演者

有村智恵

制作著作

株式会社ジャパネットブロードキャスティング

制作協力

合同会社PRISM

※放送内容は変更となる場合があります。

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