成田美寿々プロのゴルフ人生を振り返る　目標としていた東京五輪、そして無期限休養

2024.9.25（水）

　「有村の智慧」は、“女子ゴルフ界イチの勉強家”有村智恵の初冠番組だ。産休中の有村プロに変わり、原江里菜プロと青山加織プロの二人がMCとなりお送りする、スピンオフ企画「原の智慧」。先週に続き、ツアー通算13勝の成田美寿々プロを招いてゴルフ人生を振り返る。

　12歳でゴルフを始めたが、中学時代はソフトボールと掛け持ちをしていたという成田プロ。ゴルフに本腰を入れるきっかけになったのは宮里藍プロの活躍を見たこと。高校でゴルフ部がある学校に入り、猛練習を積んだが、2年生の時には全国大会への出場を逃すなど成績が出ず、ゴルフを辞めようとも思ったそう。しかし、石川陽子プロに泣きながら引き止められたこともあり、思いとどまったと話した。

　その後、日本体育大学に入学するも、片道2時間半かかる通学で練習時間が確保できず、19歳で受けた2011年のプロテストは不合格となり、（練習時間を確保するため）大学に行くのを辞めたとのこと。その結果、同年のQTは通過し、ツアーへの出場権を得る。

　そこからは20歳で初優勝を成し遂げたが、小さい頃の目標が「東京五輪の代表」だったという。早くから将来的な目標を見据えて努力し続けたことが、同世代の中でも1番に頭角を現し、ツアーの最前線を走り続けることに繋がったようだ。

　しかし、夢だった東京五輪の日本代表にはなれず、目標がなくなったことやコロナ禍になったタイミングで腰を痛めたこともあってか、翌年にイップスに陥ってしまう。一番得意だったドライバーから不調となり、過去に優勝した大会で初日に「92」を叩くほど、一時はクラブを振ることができなくなってしまったと話した。

　そして、31歳の2022年11月に無期限休養を決断したが、その背景には「目標がない自分が嫌。格好悪い自分が嫌。それを見せるのが嫌」という思いがあったようだ。同年のQTにも出場予定ではあったが、スポンサーの理解もあり出場を取りやめた。

　その後の1年間は「しっかりニートしていた」と話し、ゴルフの練習も数えるほどだったというが、QTに向けて練習を再開し、2024年4月のフジサンケイレディスではトーナメント復帰も果たした。スランプ時には薄れていた闘争心も徐々に戻ってきているようだ。

　そして、3人のトークテーマは「プロの辞め時について」に。原プロも30歳くらいの時には「来年、辞める」と公言していたが、色々な人に引き止められたことで今も現役を続けているとのこと。言われると断れない性格もあってか、今では引退の時期を「公言しないようにした」とのことで、「試合に出なくなったら辞めたんだなと思って」と徐々にフェードアウトしていくのが理想と話した。プロの引き際とは、なんとも難しいものだ。

番組名
有村の智慧
放送日時

毎週

木

曜

よる9時 〜 10時

出演者

有村智恵

制作著作

株式会社ジャパネットブロードキャスティング

制作協力

合同会社PRISM

※放送内容は変更となる場合があります。
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