身長によって飛距離は変わってくるのか?今と昔のスイングの考え方の違いとは?!
「有村の智慧」は、“女子ゴルフ界イチの勉強家”有村智恵の初冠番組だ。産休中の有村プロに変わり、原江里菜プロと青山加織プロの二人がMCとなりお送りする、スピンオフ企画「原の智慧」。
今回のゲストは、加瀬秀樹プロと篠崎紀夫プロを迎えて、身長差がゴルフにもたらす影響を紐解く。加瀬プロは183㎝、篠崎プロは162cmと身長差がありながらも、両者ともにツアーで活躍をしてきた。果たして、身長がゴルフに与える影響はどの程度あるのだろうか?!
まず、ハンデになりやすいと想像するのは飛距離だ。篠崎プロは、プロになる前の飛距離は220ヤード程度だったが、2012年には平均飛距離が285.58ヤードと大きく伸ばした。それを実現できた理由としては、以前は曲がることを恐れたスイングをしていたが、飛距離アップのために練習場では思い切り振るトレーニングを重ね、スイングの意識も以前は「叩く」ように打っていたのを「運ぶ」ようなイメージに改革。スピン量が減ったことで飛距離アップに繋がったと話した。
一方、「ゴルフを始めた頃から飛んでいた」と話す加瀬プロ。平均290ヤードの飛距離を武器に38歳でアメリカツアーに挑戦すると平均飛距離で19位となった。当時のトップはジョン・デーリー、2位がタイガー・ウッズだったが、糸巻きボールの時代で300ヤードを超えていたのはデーリーだけ。ドライバーの長さも42インチが主流だった。
その後、ギアの進化とともにスピン量が減少。糸巻きボールの時代の適切なスピン量は3,200回転ほどと言われ、現代の定説とは1,000回転近い差があることは興味深い。それとともにスイング理論も変わり、昔は左の壁と言われるほど腰を残すのが良しとされていたが、現代の飛ばし屋は腰が打球方向に向くようなスイングとなった。
さらに、「今のシニアプロには特徴的なスイングの人が多い」と両プロは話す。今では簡単に自分のスイングを撮影して見返すことができるが、以前はチェックができず、人に見てもらうしかなかった。その結果、型にハマったスイングではなく、自分の感覚を突き詰めるプロが多かったという。
篠崎プロも自らのスイングを「見たくない」と話すほど個性的なスイングだと認める。それは、理想とするボールが出たスイングを再現して行くうちに身についたようだ。綺麗なスイングを真似して打とうとしたこともあったというが「全然当たらなかった」と話し、今と昔のスイングの作り方の違いを表すエピソードとなった。
身長差があっても、自分に合ったスイングを追求し、練習やトレーニングを重ねることで篠崎プロのように飛距離を伸ばすことができるため、一概に身長差がハンデになるとは言えないのではないだろうか。
- 番組名
- 有村の智慧
- 放送日時
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毎週
木曜
よる9時 〜 10時 - 出演者
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有村智恵
- 制作著作
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株式会社ジャパネットブロードキャスティング
- 制作協力
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合同会社PRISM
※放送内容は変更となる場合があります。
有村の智慧