ジャンボ尾崎はエースドライバーを使わない!? 大江香織が苦労した大型ヘッド化への対応

2024.4.2(火)

有村の智慧

 有村の智慧は、“女子ゴルフ界イチの勉強家”有村智恵の初冠番組。名プレーヤーたちのハイレベルな技術論、トッププロゴルファーだけが知るエピソードに加え、ゴルフの疑問を解決する智慧をお届けします。

 今回は有村、大江香織のほか、ギアを学ぼうということで、マスダゴルフの増田雄二さん、ミズノの伊藤友男さん、ヤマハの梶山駿吾さん、ゴルフトレンドウォッチャーのコヤマカズヒロさんが出演。その中で、ツアープロならではのギアに対するこだわりや、クラブ規制についての話題が上がりました。

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 尾崎将司のクラブを開発・製作している増田さんは、「ジャンボさんは特殊で、エースのドライバーをほぼ使いません。むしろ練習場でどっかに行ってしまうようなドライバーでいくんです」と明かし、その理由はジャンボ尾崎のチャレンジ精神にあるといいます。

「要はクラブもスイングも実験なんです。クラブは年中違いますし、新しい物好きです。メタルやチタン、2ピースボールを最初に使ったのもジャンボさんで、新しい物に挑戦していくタイプ。それでも勝ってしまうので、意味が分からないですよね(笑)」とギアへのこだわりが人一倍強く、「飛ばないパターを作ってくれとか言われますよ」と絶えず研究をしているそうです。

有村の智慧

 クラブマイスターの伊藤さんは「年間で36セット、ひと月に3セットくらい作りました」と、手嶋多一はよくアイアンをチェンジするそうです。

 良かった時のアイアンの打感を覚えている手嶋は、素材や構造の違いにも敏感。「鉄の中の炭素が何パーかで硬さが変わるので、その違いでクラブヘッドを実験していて、構図を変えた時があったのですが、『最近のは違うんじゃない?』と言われて、素材を戻すなどのテストを色々としました」。その結果がセットの数に表れています。

 ジャンボ尾崎、手嶋などギアにこだわりの強いプレーヤーがいるからこそ、ギアは進化していくのですが、ゴルフを大きく変えすぎてしまうと判断されれば規制がかかることも。

大江香織

 2008年に高反発クラブが規制された際、有村は「金属バットを打っているような、打感が明らかに変わりました」、大江は「あれで10ヤードくらいは飛ばなくなりました」と影響をもろに受けたそうです。

 また、クラブ(特にドライバー)の大型ヘッド化に対応するのにも苦労したそうで、大江は「(ヘッドが)大きいのは球が上がりすぎるので、そこに苦労しました。小ぶりの方がアイアンやウッドと同じように振り抜けるので打ちやすい。ドライバーは別物のクラブで、これをどうやってスイングをしようかなと苦労していました」と振り返り、「スイングを分けるということはしなかったですが、アイアンとドライバーのスイングの中間あたりを模索していました」と解決策を見つけたそうです。

番組名
有村の智慧
放送日時

毎週

よる9時 〜 10時

出演者

有村智恵

制作著作

株式会社ジャパネットブロードキャスティング

制作協力

合同会社PRISM

※放送内容は変更となる場合があります。

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